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《ヨメの日記》2008年4月10日 (木) 終日雨
今週は春の嵐とスイカの接ぎ穂第4回が重なり、てんやわんやだった。
月曜は接ぎ穂。火曜はとんでもない嵐で畑のビニールが全て吹き飛び、夏作全滅を覚悟して失意のどん底に。水曜は残っていた接ぎ穂を舅と私でやる一方、ダーリン達は暴風雨に叩きつけられたのに死滅しなかったスイカやメロンの被害を食い止める作業に奔走する。追い討ちをかけるように再び低気圧が接近していたため、またビニールを飛ばされてこれ以上メロンを風雨に晒すわけにはいかないと、昨夜は真夜中の畑をダーリンと駆けずり回った。1時間くらいのつもりが終わったのは3時間後、帰宅してすぐに雨が降り始め、ああ間に合ったと胸をなでおろす。幸いひどい風は吹かなかったけれど、この寒さの中ビニールがかかっていないスイカ達のことが気にかかる。
それにしても、植物の生きる力にはただただ感嘆する。本来スイカやメロンは北アフリカ原産のため寒さに弱く、雨にも弱い。だというのに、か弱い苗がしっかりと踏ん張っている、その姿の美しいこと…。ダーリンは「今年のメロンは根拠はないけどすごくいい気がする」と話していた、その理由はこの生命力の強さだったのかなあと思ったりした。

このひと月ほど、仲間が増えている。6年位前、当園にアルバイトに来てくれていた少年が成人し、数年の会社員生活を送った後に三浦に戻り、また来てくれるようになったのだ。とても心の優しい青年で、嵐の朝はスイカを助けるため、早くから駆け付けてくれた。翌日はスイカたちが助かったことを本当に喜んでくれて、メロンのビニール張り直しを暗くなるまでがんばってくれた。そのT青年が素直に落胆したり喜んだりする様子が、辛い現実から目を背けてしまいたいダーリンの心を温め、柔らかくほぐしてくれる。本当にありがたいです。窮地に陥った時に離れて行かず、近くに来てくれる人こそ、本当の味方なのだと改めて痛感します。

今回のような被害は、舅が始めてからを振り返っても例がないほどひどいそうな。私はもちろん初めてのことで、全滅を覚悟した時は茫然自失だった。ダーリンが「収穫直前に突然畑1枚全滅する事もある。やり直しがきくだけマシさ」と慰めてくれたので気を取り直そうとしたものの、がつんとくらったパンチの痛手は大きく、最悪の事態は免れたと知ってもすぐには復活できなかった。
これ、ネガティブな心の動きに見えて、実は私自身にとってはとてもポジティブなことだと思えるんです。かつての私には、辛い出来事をその通りに受け止めて傷む、そんな単純明快な機能が欠けていました。それが1年半のヒーリングの結果のひとつとして、出来事をブロックせずに有りのままに受け入れるだけの心の強さが育ったのだと思いました。1度しっかりと受け止めてこそ、その出来事を消化できるのでしょう。そして痛みだって、感じてこその感覚のひとつ。自分が今何をどう感じているかを有りのままに味わうことも、五感を鍛えることのひとつだといえる。そんな積み重ねがやがて、本当に価値があるものを見極める力となるのだと思います。
by takaiku-n | 2008-04-10 15:06 | ヨメの日記
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