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三浦大根の自家採種
三浦大根の収穫が終了とともに、種を作るところから新たに栽培が始まります。

この種作りは昨年から、無農薬、無肥料で栽培できるように種作りから、その厳しい環境に順応するために試験的に始めたものです。意外かもしれませんが、種苗会社から購入する種は農薬や肥料の使用が前提となって作られており、無農薬無肥料での栽培には適用しないのです。

三浦大根を収穫した中から三浦大根の特徴をもった形状のよい大根を選抜します。
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この選抜は、将来特徴を受け継いでいくものなので慎重に厳しい目で選びます。今回は、10本母木(種の母体となる木)を300本の大根の中から選びました。

この大根を1メートル間隔に深く穴を掘り根が地表から抜き出ないようにすっぽりと植えつけます。
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それは、これまで根に栄養を貯えて春を感じて花を咲かせるためのエネルギーの貯蔵庫である根を、凍害から守ることと、その力を十分発揮できるためと、根と葉の付け根が細い三浦大根なので、花が咲く頃には大きな株になるので、風の影響でふらつかないようにするのが目的です。根が長いので土を掘るのも大変です。
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下の写真は、パイプハウスの中に等間隔に真っ直ぐ植えつけた様子です。
a0157306_16223819.jpg

この植えつけた場所は、もともと夏作の苗を育てるためのビニールハウスがあった場所です。大根の上にパイプの骨組みがあり、現在は雨ざらしなのですが、花が咲く頃になったらこのハウスに寒冷紗という目の細かい網をかけて全体を覆います。

それは、外で花粉を集めたミツバチが入らないようにするためです。同じ大根でも青首大根の花粉が三浦大根に授粉してしまうと、純粋な三浦大根にならずに青首大根のような雑種の三浦大根になってしまうので、それをさけるために覆いをします。

そのハウスの周りには、昨年種取り試験している三浦大根を植えています。これを父木として、風に乗って花粉が運ばれることもあるので、近くに昨年自然栽培された三浦大根を植えてあります。近親交配をさける目的もあります。

無農薬無肥料栽培を実践するためには、種作りから始めなければならず、最低3年長くて10年は時間が必要で、一年失敗してしまうとまた一年目から出直しとなる、とても厳しいものです。

この気の長いチャレンジは、10年以上先を見越してのもの。父の代、種苗会社より種を購入するようになってからこの技術は継承されなくなってしまいました。

経済活動が優先されている現在では、何もかもが新しい技術の進歩と消費することのために生み出されたものへと急速に変化してきました。野菜の品種改良はそのいい例です。例えば三浦大根は、流通の現場に適さないため淘汰されてしまった。しかしながら野菜の味は、農薬や肥料の有無などの栽培方法以前に、品種によるところが大きいのです。どんなに上手に栽培しても、味では青首大根は三浦大根には遠く及ばないのです。

安全で美味しい野菜を生産するためには、栽培方法だけでなく、美味しい品種の存続もしていかなければならない。それは一朝一夕にできることではないため、5年後10年後を見越して今から少しずつ、できることから進めていくしかありません。

このチャレンジを即経営に取り入れるのにはリスクが高く、まだまだ現実的ではありません。食の底辺を支える農業で考えることが多いですが、とりあえず私は、三浦大根が大好きです。冬寒くなってくると暖かいものが食べたくなると三浦大根でなくてはならないのです。

私が生きている限りは、どんなことをしてでも作り続けて生きたい。そんな考えから楽しんでチャレンジしています。

皆さんへお届けできるのは、まだまだ先となりますが気長にお待ちください。
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by takaiku-n | 2008-02-25 16:21 | 畑のこと 野菜のこと
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